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河合亞美と藤間絢也の、日々の日記です。
by ami-aya
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    日本舞踊ってスゲエ!!

    いやー。

    自分で驚いた。

    完全復活です。

    お稽古したら、ダメージが、うそのように消えてしまいました。
    ホントにうそみたいな話。

    ------------------------------------------

    私が受けたダメージは、
    多種多様に及んでおりました。

    悲しいのはもちろん、気疲れもあったし
    体力的な疲れも・・・。


    そして、一番受けたダメージが
    「火葬場」での「作業」でした。


    中学生の時に祖母を見送った時に始まり、
    火葬場の経験は何度かあります。


    火葬場は、だめです。苦しい。


    毎回、同じダメージを受けます。


    あの、棺が、がらがらと、焼く機械に入れられ
    扉が閉められ
    「ゴ~~」という炎の音が響く。
    この瞬間、まず息苦しくなる。


    そして、一時間半くらいで、
    さっきまで、「人」だったのに
    粉々の骨になっている・・・・。


    人の命のはかなさ。
    魂ってあるのだろうか。
    この人はどこに行っちゃったんだろう。
    骨になってしまったこの人と
    もう本当に会うことはないんだ。

    私も、いや、この世の誰もが
    最期はこうして、骨になるんだ。
    どの人とも、こうしてお別れするんだ。

    これからも、こういうお別れが沢山あるんだ。
    沢山・・・・
    悲しいことが沢山沢山待ってるんだ
    人生って・・・・生きるって・・・死ぬって・・一体・・・


    いろんな想いに押しつぶされそうになり
    お骨を上げると、気を失いそうになります。
    お骨が気持ち悪いとか、そんな不謹慎なことでは
    決してありません。
    想いがあふれてしまい、苦しくて切なくて
    気が遠くなってしまうのです。


    倒れそうになるのを我慢して、
    食事の席まで行きましたが
    案の定、そこで限界となり、
    座っていることもできなくなって
    私はしばらく控え室で横になっていました。


    「負」の想い、
    「負」の考えに押しつぶされそうになった私は
    それからしばらく、肉体的疲労も重なり、
    完全にパワーを失ってしまったのでした。


    ----------------------------------------------------

    今朝起きても。
    沢山眠ったはずなのに
    どこかだるい。


    なんにもしたくない。
    寝てたいな。


    でもお洗濯しないと。


    ああ。お稽古。お稽古だよ。今日は。


    いつもなら、ニコニコワクワクのお稽古日。
    なのに。
    なんだか気が重い。


    お稽古日なのに気が重いなんて
    完全に、私、ダメダメだな。ヤバイな。


    支度してお稽古場へ。
    師匠の到着までに、お湯を沸かしたり、
    カセットデッキの準備したり、いろいろして、
    浴衣に着替えた。


    師匠がいらした。


    ご挨拶するものの、なんとなく、師匠のお顔が見られない。
    下をうつむく私に「大丈夫?」と師匠がお声をかけてくださるけど
    「ハイ」と返事する私は師匠の目を見てない。


    隠隠滅滅状態・・・・・・・・・・。


    小道具たちを用意し、赤ん坊を背負ってねんねこを着て
    お扇子を置いて、その時、
    しっかりと師匠のお顔を見て、
    「お願いいたします」とお辞儀をした。


    その瞬間。


    私の頭には、「踊る」ことだけが100%になった。


    清元「子守」を踊るということだけに
    100%満たされた。


    師匠のお稽古は、容赦なく(笑)
    何時もにまして、細やかな直しが沢山入り、
    また、沢山の新しいことを教わった。


    そして沢山叱られた(^^;)。


    だけど、
    不甲斐ない自分の踊りに苛立ちながらも
    「なんて・・・・・私は幸せなんだ!」と思った。


    汗が目に入るほどにぐしょぐしょの私。


    その汗と一緒に、私の中に居座っていた
    「負のパワー」が流れ出ていったのだ。


    お稽古が終わった時の私は、
    もう、お稽古が始まる前の私ではなかった。


    プラスのパワー。
    そう。


    プラスのパワーを、
    日本舞踊にもらった。



    また、元気に生きられる!
    そう・・・やっぱり・・・・・・・・踊りは・・・・・
    私の・・・・・・生きる力・・・!!!



    さらに、「水仙丹前」の後ろに立ち、
    ちえみさんの「大原女」を見て、
    益々私はプラスのパワーに満たされていった。


    ちえみさんの「大原女」を見ながら、
    私はあまりに幸せで、ニヤニヤしてしまったほどだ。
    また、彼女の踊りの上達振りが
    見てて気持ちよくて、嬉しくなってしまったのだ。


    今こんな時間に日記を書いているのは、
    なんだか幸せな気持ちで眠れなくて。


    また、頑張ろうという気持ちで一杯で。



    これからも、
    沢山の悲しいことに出会うだろうし、
    苦しいことも沢山あるだろう。


    だけど、日本舞踊がある限り、
    私は、どんな苦しみからも立ち上がれるような気がする。


    そういえば、遠い昔に日記に書いたけど・・・

    祖母が危篤だった日も
    祖母の御通夜の日も。


    私はお稽古に行った。


    命のともし火が今にも消えそうな状態の祖母を見舞った時
    私は「負のパワー」に全身がやられてしまい、
    まともに歩くのが精一杯というほどのダメージを受けてしまった。

    病院を出て、「仕事に向かう」という姉と別れて、
    私は「お稽古に行く」と言って、一度家に戻って着物に着替えて
    お稽古場に行ったのだった。


    お稽古場に入った瞬間の、あのまぶしさを今も忘れない。


    師匠と男のお弟子さんが並んで踊っているのを見たときの
    あの、まぶしさ。


    そこにはプラスのパワーが一杯で


    私は、全身に満ちていた「負のパワー」が消えて行くのを
    その瞬間に感じた。


    お通夜の日は、御通夜の前にお稽古をしていただいたのだけど、
    御通夜の後、私は、あまりに悲しくて悲しくて
    悲しみをどうしていいかわからず
    お稽古場に戻ったのだった。

    そして、それから、4時間くらい、
    他の方の後ろに立たせていただき
    狂ったように踊り続けたのだった。


    踊り続けているうちに、
    いろんな悲しみが癒されていき、
    私は、立ち直ることができた。



    あの時と同じだ。


    そういえば、あの時も
    師匠が、「大丈夫?」と心配そうな目で
    お声をかけてくださったっけ。


    これから、まだまだやらなくてはいけないこともあるし、
    手伝ったり、支えたりしなくてはいけないことも沢山。


    でも私は頑張れる。もっと頑張る。


    踊りがある限り。


    なんだって、頑張る!




    日本舞踊って。


    スゲエっ!
    by ami-aya | 2007-05-19 02:57
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